活動内容

映団連セミナーとは?

一般社団法人 映画産業団体連合会[=映団連]では、映画文化 及び 映画芸術の振興と映画産業の発展に寄与するために、多くの国民に関心を持ってもらえるシンポジウム、セミナー等を開催する事業を行っております。映画が果たすべき社会的役割を、映画関係者のみならず、一般のユーザーと対話することで、文化的価値、経済的価値 及び 社会的価値を見つめていくことを目的としています。

主催 : 一般社団法人 映画産業団体連合会 内
  「映団連セミナー」実行委員会

企画委員長 : 松岡 功 (映団連 会長)
企画委員 : 品田 雄吉 (映画評論家)
: 角谷 優 (プロデューサー)
運営協力 : 東宝アド株式会社

第23回東京国際映画祭 共催企画 映団連セミナー 〜フィルム原版の修復、保存とボーンデジタルシネマの長期的なアーカイヴについて〜

<2011年10月24日(日) 於:シネマート六本木>

(C)1965角川映画

 フィルム原版の経年劣化が進む古い映画については、アーカイヴの前に修復を行うことで劣化状態を改善することが必要不可欠となります。しかし、リマスタリングには多額の費用が掛かることに加え、過去の映画であればあるほど著作権保護期間が残り僅かであることが多く、当該映画の映画製作者であっても営利目的の民間企業が商業的な利用(収益)の見込めない映画の修復、保存を行うことには自ずと限界があります。

 

 世界的にも認められた名作、秀作が数多く含まれるこのような過去の映画については、超長期的なアーカイヴとともに、修復に対する積極的な政府の支援が必要であり、他方、フルデジタルによるボーンデジタル映画については、そもそもフィルムが介在しないため、原版はデジタルデータとなりますが、デジタルデータを記録する媒体は、寿命も不確かであり、加えて記録媒体が短期間で移行(例えばHDからフラッシュメモリーへのマイグレーション)することへの対応など諸問題が山積しているのが実情です。

 

 本セミナーでは、3色分解、モノクロフィルム保存の将来性も含めて、映画産業業界が抱えるこれらの課題に焦点を当て、「文化財としての映画の保存」をテーマに、基調講演、パネルディスカッションを開催し、併せて、角川映画“原版保存プロジェクト修復作品”『大捜査網』を特別上映いたしました。映画関係者のみならず、映画ファンも集い、盛況を博しました。

 

プログラム  セミナー & 特別上映
  第1部 基調講演
   
  講師: 岡島 尚志 氏(東京国立近代美術館フィルムセンター 主幹)
    パネルディスカッション
   
  パネリスト: 大関勝久氏
(富士フイルム株式会社 イメージング材料生産部 映画技術担当 主任技師 工学博士)
三浦和己氏
(株式会社IMAGICAフィルムプロセス部 映像アーカイビング担当)
天野ゆに子氏
(角川映画株式会社 映像事業本部 版権・原版管理部部長)
藤原忍氏
(日本アイ・ビー・エム株式会社 大和システム開発研究所 ストレージ・システム開発 担当部長)
   
  第2部 特別上映
 〜原版保存プロジェクト修復作品〜「大捜査網」(1965年/大映/94分)
 
   

“映画は文化財”。貴重な財産が失われていく危機感を感じる。

 
岡島尚志さん
© 映団連セミナー実行委員会
 
基調講演:岡島尚志さん
     
左・藤原忍さん、右・天野ゆに子さん
© 映団連セミナー実行委員会
  左・三浦一己さん、右・大関勝久さん
© 映団連セミナー実行委員会
パネリスト:
左・藤原忍さん、右・天野ゆに子さん
 
  パネリスト:
左・三浦和己さん、右・大関勝久さん


〜 沢山の方々にご来場いただきまして、誠にありがとうざいました! 〜